ビオフェルミンR(耐性乳酸菌製剤)の適応
ビオフェルミンRなどの、耐性乳酸菌製剤は耐性を持つ抗生剤が限られていて、耐性をもつ抗生剤以外への使用は適応外となります。ビオフェルミンRの適応は以下のとおりです。
下記抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善
経口抗生剤で気をつけないといけないのは、ニューキノロン系、ホスホマイシン系ですね。注射での抗生剤ではグリコペプチド系もです。
例外として、ペネム系、カルバペネム系は上記の抗生物質に含まれていませんが、ビオフェルミンRはこれらの抗生剤に対しては耐性を持つため、併用しても効果があるため、保険上問題があるとはされないとのことです(保険適応では耐性がないものには効果がないため、ビオフェルミンを使うように、ということ)。
また、テトラサイクリン系でも、ミノマイシンには耐性がないのですが、テトラサイクリン系ということで適応内になり、保険は通るそうです。
ほかの耐性乳酸菌製剤も適応はほぼ同じなので、同様の注意が必要です。ラックビーRはテトラサイクリン系には適応がないので、注意が必要です。