ネオキシテープ 73.5mg

久光製薬旭化成ファーマから、過活動膀胱の貼付型治療薬「ネオキシテープ73.5mg」が6/27に発売になりました。薬価は189.40円でベシケア5mgと同価です。

 

成分はオキシブチニン塩酸塩でポラキスと同じです。ポイントは貼付剤にすることで、初回通過効果をうけないため、効果が高く、代謝物が少なくなったことです。ポラキスでは代謝物が多く、代謝物が抗コリン作用を示すため抗コリン作用による副作用が起きやすかったようですが、ネオキシテープは初回通過効果を受けず、代謝物が少ない分、口渇、便秘といった副作用が少ないということです。

あと、過活動膀胱の人ってトイレが近くなるので、水分摂取を気にされる方が多く、錠剤を飲む時の水ですら、少なくしたいというのがあるそうです(ベシケアODとかウリトスODとかはそういった要望から口腔内崩壊錠になったそう)。貼付剤なら、それを気にすることもないので、コンプライアンスも上がりそうです。

テープの基材は、「要するにモーラステープと同じです」ってことでした。モーラステープって粘着力強いから、貼るのをミスった時には貼り直しって難しいんじゃないかと思ったり。サンプルで試したけど、テープ面同士を貼り付けてしまうとやり直すのは難しいです。このへんはモーラステープと一緒ぽい。

 

貼付位置は、下腹部、腰部、大腿部で、皮膚症状を防ぐため、毎回貼付位置を変えて貼るようにとなっています。なんで下半身なの?と聞いたところ、海外のデータに合わせて臨床試験をしていて、上腕部では約1.8倍の血中濃度になるので、下半身に使うようにってことでした。下腹部なら下腹部で位置をずらせばいいのかとおもいきや、下腹部・腰部・大腿部でローテーションして使用するのが推奨されている様子。

 

# あとで思ったけど、この薬って用量調節って必要ないものだろうか…。ポラキスは1・2・3mgとあるけど。

 

ポラキスが内服で1-3mgなのに、皮膚からだと吸収が悪いせいか73.5mgも必要なのはちょっともったいない気がします。ポラキスジェネリックの値段もほぼ最低価格なんで、薬自体の値段なんてたかが知れているんでしょうが。