ビオフェルミンR(耐性乳酸菌製剤)の適応

ビオフェルミンRなどの、耐性乳酸菌製剤は耐性を持つ抗生剤が限られていて、耐性をもつ抗生剤以外への使用は適応外となります。ビオフェルミンRの適応は以下のとおりです。

下記抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善

ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸

経口抗生剤で気をつけないといけないのは、ニューキノロン系、ホスホマイシン系ですね。注射での抗生剤ではグリコペプチド系もです。

例外として、ペネム系、カルバペネム系は上記の抗生物質に含まれていませんが、ビオフェルミンRはこれらの抗生剤に対しては耐性を持つため、併用しても効果があるため、保険上問題があるとはされないとのことです(保険適応では耐性がないものには効果がないため、ビオフェルミンを使うように、ということ)。
また、テトラサイクリン系でも、ミノマイシンには耐性がないのですが、テトラサイクリン系ということで適応内になり、保険は通るそうです。

 

ほかの耐性乳酸菌製剤も適応はほぼ同じなので、同様の注意が必要です。ラックビーRはテトラサイクリン系には適応がないので、注意が必要です。

ノウリアスト錠20mg

【新製品】ウェアリングオフ現象を改善「ノウリアスト錠」 協和発酵キリン : 薬事日報ウェブサイト

協和発酵キリンは、世界初のアデノシンA2A受容体拮抗薬「ノウリアスト錠20mg」(一般名:イストラデフィリン)を発売した。ファーストインクラスのパーキンソン病治療薬で、レボドパ製剤と併用し、通常は20mg、症状によって40mgを1日1回経口投与する。レボドパ製剤の薬効時間が短くなって服用から数時間後に効果が減退する“ウェアリングオフ現象”を改善する。

レボドパ製剤を使い続けるとウェアリングオフ現象が起こるが、それを抑える薬剤です。他のウェアリングオフ現象を抑える薬剤として、COMT阻害剤のコムタン(エンタカポン)、MAO-B阻害剤のトレリーフ(ゾニサミド)があるが、ノウリアストは非ドパミン系の薬剤である。

線条体及び淡蒼球において、アデノシンA2A受容体を遮断することにより効果を発現する。

薬剤の併用は、ノウリアストが、主としてCYP1A1、CYP3A4及びCYP3A5で代謝され、CYP3A4/5及びP糖蛋白に対して阻害作用を示すことから、アゾール系抗真菌薬やクラリスロマイシンのCYP3A4を阻害する薬剤のほか、CYP3A4の基質となる薬剤も併用には注意が必要である。タバコによるCYP1A1/1A2の誘導による血中濃度の低下も注意が必要。エンタカポン(コムタン)も併用注意に挙げられている。

 

粉砕は不可。半減期は50時間程度と長い。

平成26年5月末日までは14日の処方日数制限がある。

 

コムタンで良くならないウェアリングオフ症状には良さそう。

ただし、併用注意が気になるところ。

 

# アデノシンA2A受容体は、大脳基底核回路内の線条体淡蒼球経路(間接経路)に特異的に発現している。ノウリアストはアデノシンA2A受容体への選択性も高いため、他への副作用は少ないとかんがえられる、とのこと。

ミカムロ配合錠BP

【新製品】高用量ARBとCCBを配合 日本ベーリンガーインゲルハイム、アステラス製薬 : 薬事日報ウェブサイト

日本ベーリンガーインゲルハイムとアステラス製薬は、ARBのテルミサルタン80mgと持続性Ca拮抗薬のアムロジピン5mgの配合剤「ミカムロ配合錠BP」を発売した。

ミカムロ配合錠BPが薬価収載・即発売となりました。ミカルディス(テルミサルタン)80mgとアムロジピン5mgの合剤。薬価は1錠200.8円。ちなみにミカムロAP(テルミサルタン40mgとアムロジピン5mgの合剤)は1錠133.2円。

すでに薬価収載後1年を経過した成分同士の合剤のため、14日の投与日数制限はなし。

*ミカムロ配合錠BP(テルミサルタン/アムロジピンとして80mg/5mg)については、原則として、テルミサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいは以下のいずれかを使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。

・テルミサルタン80mg
・テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgの併用
・ミカムロ配合錠AP

配合剤は高血圧治療の第一選択としては用いないが、上記の制限があることに注意が必要です。最大用量がテルミサルタンは80mg、アムロジピンは10mgなので、アムロジピン5mgは追加が可能のようです。

ミカムロAP・BPとミコンビAP・BPは、間違えそうな気がするので注意が必要そう(実際、見積もり間違えて来た問屋さんいたし)。

 

薬価収載・即発売だったため、薬品データがまだレセコンに登録されてないという…。すぐにでも処方きそうな感じなのに。